遠州福田六社神社祭典 浜松まつりの屋台と彫刻
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敷組屋台の漆塗り~写真:(資)千代田屋さん
今回は1回目の漆塗りが終わった後の作業風景をお届けします
軒の1回目の漆塗りが終わり、漆がそこそこ硬化したら表面をなめらかに研ぎおろします



破風も同じく1回目の漆を研ぎます。そして二回目の漆塗りへと進みます


金箔まき加工風景です。前回は純金梨子地でしたが、今回は金箔まきです

”金箔のしわしわになったような材料”
こちらが”切り回し”という材料名です。金箔やさんに「切り回し下さい」と注文するとこの材料が届きます。こちらの部品は縁かつらの奥に取り付ける板です。下からのぞき込むと見える部分ですね。漆を1回塗りそれの表面を炭で研ぎおろし、そこに生漆を擦りこみます。この漆が乾く前に画像のように雪のように金箔をちりばめます。詳細は企業秘密♪ その後、金箔を押さえつけて板に密着させ漆を乾燥させます。後日改めて透けた漆を塗り重ねます。




今回はちょっと少なめでしたが、次回をお楽しみに!

《マメ知識》
金箔まきと純金梨子地の違いについて説明させていただきます。金箔まき=金箔は金を薄くのばした”紙状”の物(2次元)・・・今回はそれを細かくちぎった状態で貼り付けた物です。なので、限りなく平らに近い状態で漆を塗り重ねることができます。純金梨子地=金の粒です。こちらは小さくても立体(3次元)の材料です。なので漆を塗り終えてもぼつぼつと塗面が膨らんでいます。
断面図

”断面図”からおわかりいただけるでしょうか? 黒い漆の上に”金箔”の場合と”純金梨子地”が乗っていてその上から透け漆を塗った状態です。純金梨子地は膨らんでいますので表面を研ぎおろすと金が飛び出ることになり、そこが完成時の大きな違いになってきます。

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