遠州福田六社神社祭典 浜松まつりの屋台と彫刻
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2009/07/04土曜日
磐田市江口地区の屋台螺鈿作業を見学

昨年のトピックスで紹介させていただいた現在解体修理中の江口屋台。老朽化した縁葛(朱高欄下の部材)を新調されたこの機会にと、螺鈿作業に取り組まれています。ご案内いただいた川瀬さんによると「一昨年の金箔作業同様に仲間が集うコミニティーの一環として楽しくやっております」とのこと。江口公民館におじゃまして作業の様子を見学させていただきました。
↓屋台の写真で黒い部材のところが縁葛で、新調部材に螺鈿を施すわけです。

原材料となる夜光貝です

夜光貝やこうがい~リュウテン科の巻貝。サザエの近縁種で、大形拳状で殻は厚く、表面は暗緑色、数条の淡い栗色帯があり、内面は真珠光沢がある。貝殻の高さは約18㎝。暖海に産し、肉は美味。殻を古来螺鈿に用い、杯など細工物ともなる。屋久貝(やくがい)。広辞苑



道具を用いて適当な大きさに分割していきます


分割された貝殻が丁寧に並べられ、縁葛に貼られていきます

3人ひと組で黙々と作業

下地処理&マスキングした部材に範囲を加減しながら塗料を塗って

選択した貝殻を置き、下の空気が抜けるように軽く馴染ませながら位置を微調整していきます。白っぽかった貝殻が貼られると鮮やかになりますね。

とても根気のいる地道な作業、先を見てしまうと「うわっまだあんなにある」気持ちが萎えます
(^^ゞ

それでも黙々と…

高度なテトリスみたいなものでしょうか。限られた時間(塗料が乾かないうち)に適切な形状のモノ(貝殻)を次々とはめ込んでいく。和やかなるチームワークのなせる技です!

こちらは先週の作業で砥ぎまで終わった完成品。まるで専門業者に依頼したかのような仕上がりです! 下の文様はアワビの既製品だそうです。お忙しい中ありがとうございました。屋台に組まれるのが楽しみです

《余談》
「いい写真撮れてますかぁ?」保管されている屋台の部材を目ざとく見つけてカメラ片手に根掘り葉掘り質問しているのは、やはりあの方のようです


2009/08/22土曜日
磐田市豊岡江口の屋台組み立て作業を見学

去る07/04土曜日に螺鈿作業の様子を見学させていただいた江ぐ美の屋台。7月の天候不順で延期になった屋台の組み立てが行われました

朝7時半から作業を始められたとのこと。私は13:30現地到着、もうここまで組上がっていました

↓縁葛も無事収まり美しい輝きを放っています
(^_^)v

短い時間でしたが見学させていただきありがとうございました

↑Before ↓After

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