遠州福田六社神社祭典 浜松まつりの屋台と彫刻
上記HPで共有
更新履歴 見聞録 Books 掲示板 YouTube

HOME > 見聞録2014

《関連ページ》
→2012/06/16_制作中の屋台見学


2014/12/14(日)浜松市参野町/旧屋台運搬
浜松市参野(さんじの)町さんが新屋台購入に伴い、従来の屋台は浜松まつり会館で展示保存されることになりました。もともとは浜松市蒲新明宮・宮竹地区の屋台として明治初期の建造と伝えられる古い屋台で、正確な時期は不肖ですが後に参野町さんへ譲渡されたようです(掛塚横町の加藤さんのお話による)。固定4輪→前輪梶以外は特に大きな改造はされてなく、古い時代の遠州屋台の形を留める希少な屋台であることから浜松まつり会館での展示保存となりました。


神社裏手にある屋台小屋では朝8時出発の準備が整っています



↑津毛利神社を後にして
途中略…
↓寒風吹きすさぶ馬込川を渡ります

やっと無事到着(^^)

屋台の由来解説は掛塚横町の加藤さんがご協力されました。今日以降常設展示となりますので、浜松まつり会館へお越しの際には是非ご覧になってください。
(立会/加藤さん川島さんOSHOWさん)

↓古い形式の車輪のようです。別の場所に保管されていた前輪も持ち込まれました。

寒い中お疲れさまでした。
見学させていただきありがとうございました。


《余談》
実は、屋台の正面向かって左側面の土台部分の赤丸○のところに刻印があります。これは一体なんだろう?

↓近くで見ると3種の刻印が確認できます

小池工務店HPによりますと…
参野町の津毛利神社は旧濱名郡芳川村の郷社。底、中、上綿津見神、底、中、上筒之男神を祭神とし、 稲荷神社、荒祭神社、三社宮を合祀する神社です。この屋台の土台の側面には「免税」「大七以上」の焼印と、公印と思しき印があります。明治8年布告の車税規則によれば、たとえば二頭立ての馬車なら一年に三円、荷積みの大八車なら一円が課税されることになっていました。しかし、条件によっては免税されることもあり、そのときは免除の印を焼記しなさい、というルールがありました。参野町さんの屋台には、この烙印が押されているわけですから、少なくともこの車税規則が通用していた時代の屋台であるということの証になります。ちなみに「大七以上」とは、荷積大七中小車区別のうち、~ 車税規則中荷車の儀は荷室の縦横相乗尺積14坪以上を 以て大七車以上~ という記述があるので、このことじゃないのかと。


(C) 1998 mitsuya noriyuki. design by tempnate