鍾馗 右側面~布袋と唐子 左側面~釣鐘弁慶(大津絵) 李広(りこう)将軍は西暦前の漢の時代、隴西郡(ろせいぐん)成紀県の名将でした。ある時狩猟に出かけたときのことです。草むらの中に隠れている虎を発見し、すかさず矢を放ちました。見事命中と思って近寄ってみると、それは大きな石を見間違えたのであり、矢尻は石の中に深々と突き刺さっておりました。そこでもう一度その石に矢を放って試してみたところ、もう二度と石を貫くことはできませんでした。彼は自分の任地に虎が出たと聞くと、自分で出かけていってそれを射たことがしばしばありました。この時は虎を射るという懸命の思いが石をも貫通させたのであり、緊張感なく射たところで、石は矢をはねかえすだけであったということです。 二十四孝_楊香(ようきょう) 金太郎の鯉退治 腰彫り~十二支 |
(C) 2019 mitsuya noriyuki. design by tempnate