遠州福田六社神社祭典
更新履歴 見聞録 Books 掲示板 YouTube
2001/02/02金曜日 2003/04/10にお亡くなりになった三河安城の鈴木嘉一さんにお会いしたのは2001/02/02金曜日のことでした。祭り屋台の彫刻調査のためお話を聞きたいとの旨を電話で告げると快く引き受けてくださり、ご自宅を訪問させていただきました。 いろいろと話してくださった中で、若い頃のエピソードとして お話の中で、鈴木嘉一さんがお作りになった彫刻師の系統図も拝見いたしました。三河は古くから仏壇で有名な土地柄で彫刻師が多く、「彫匠会ちょうしょうかい」という組合があります。 彫刻の職人といっても大きく分けると二つあり、社寺などの建築装飾に携わる宮彫り師を「大彫師おおぼりし」、仏壇彫刻などを手がける職人を「小彫師こぼりし」と呼び分けているそうです。 中心的存在であった中山由太郎師は多くの門下生を輩出され、地場産業である三河仏壇に携わって活躍される方も多いことから仏壇彫系と混同されやすいのですが、れっきとした堂宮彫りの流れを汲む一門のようです。 「今となっては貴重な資料なので、彫刻などを調べておられる方々のお役に立てれば幸いです」と私個人の訪問で初対面であるにもかかわらず親切にご応対いただいた上に系統図もくださいました。ご厚意に感謝いたします。 由比に嘉一さんの彫刻が本当にあるのか半信半疑でしたが、行ってみたら見事な彫刻で疲れも吹っ飛んでしまいました。嘉一さんが47歳頃の作品です。 |
(C) 1998 mitsuya noriyuki. design by tempnate