遠州福田六社神社祭典
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福田で昭和50年代中期に創立されたお囃子の会です。
初代会長・野栗晋(のぐりすすむ)さんのお話は「1991福田町勢要覧」P30より、また3代目会長・木野さんと副会長・出野さんにお話を伺いました。(2012/01/28)


「1991福田町勢要覧」P30


3代目会長・木野哲さん(56)のお話
木野さんは会の創立当初からの会員であり、3年ほど前に先代会長の寺田義幸さんから引き継いで会長をされています。
「福田囃子というのは、大太鼓のこと。遠州横須賀のお囃子・屋台下(やたした)が元になっているんだけど、昔は大太鼓をお寺から借りていた。その大太鼓のたたきかたを福田の気質に合うよう独自にアレンジしたのが福田囃子なんだよ。会を立ち上げた当初、野栗さんらがこうしようって決めて譜面も作った。今はみんな横須賀のたたき方に馴染んでいて主流だし森調もあるけど、昔ながらの福田らしい太鼓がいいと言う人もいる。頼まれてお囃子の指導にも協力させてもらっている組もある。
笛は横須賀の椿井流(つばいりゅう)を習ってきた人を中心に、繋ぎ(交代のタイミング)がちゃんとできればOKということで各自切磋琢磨しながら個性を出しているよ。
練習場は、磐田市合併前までは中央公民館でやっていたけど、今は副会長・出野さんの工場(ソーイングDENO~11番組)が拠点。イベントがあるときは集中して練習するし笛なんかは個人宅でやっている。
会の活動はいろいろあるよ。会員は十数名なんだけど、磐田市「綱の会」に所属していて、いわた大祭りをはじめ(旧福田町)北部4部落の敬老会慰問、元旦初日の出やジュビロマラソンなどいろんなイベントに参加している。」

遠州福田囃子同好会所有の屋台2013/07/20福田の夜店市で撮影

副会長・出野伸幸さん(61)のお話
「遠州福田舞凧の会」の会長も兼任されています。
「自分は昔あった三ッ合新田村の子孫になるんだよ。平成4年(1992)の港連屋台お披露目で笛を吹いていたところ、同組の寺田義幸さん(後の2代目会長)から声をかけてもらったのがきっかけで、それから1カ月ぐらい後に入会した。
以前から凧が好きで、もう20年ほど前になるんだけど試行錯誤して、糸目が1本で尻尾のない凧を日本で初めて考案した。揚げるときにも特徴があって、人に持っていてもらわなくてもいいんだよ。地面に置いといて引っ張るとユラユラと踊るように揚がっていく。その様を見ていた寺田義幸さんの兄の五左衛門さんが、舞凧(まいだこ)と名付けてくれた。
凧の材料は布や大漁旗、手拭いなんかも使う。強風時用にガーゼ生地なんかも使って風を逃がす工夫もしてる。仕事柄生地を持っているから。今では福田囃子同好会=舞凧の会で活動している。
「遠州の凧の会」(吉田~鷲津まで15団体)の会員になっていて、凧揚げ大会のオープニングで福田囃子を披露したり、両方の会がいい相乗効果を生んでいると思う。
太鼓も手作りでね、胴は丸めたベニヤとか浮き樽、皮の代わりに布を張るんだよ。締めるロープも手作り。こういうとこもPRしながら楽しんで活動してるよ。」

2010/06/10磐田市の市章をあしらった「舞凧」を市に寄贈されました


2006/04/29土曜日いわた大祭り
福田囃子同好会と舞凧
(左が2代目会長・寺田さん、右の大太鼓が木野さん、笛が出野さん)
2006/04/29土曜日いわた大祭り・見付宿場通り

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