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浜松市制八十周年記念屋台
建造:平成03年(1991)
棟梁:小池 清
彫刻師:早瀬 宏、鈴木嘉一

《参考資料》


→浜松まつり会館HP

→YouTube浜松市動画チャンネル(屋台の制作過程を記録~平成4年)

→2001/02/02_鈴木嘉一さん訪問記


正面~金太郎・桃太郎


後面鬼板~鍾馗の鬼退治

上り龍・下り龍


2004/05/03_ギャラリーモールに展示
←遠鉄百貨店 フォルテ→
(屋台の市章は当時のもの)

2005/05/04_ギャラリーモールに展示


《屋台の名称~軒搦のきがらみ》
2018/07/01撮影

屋台の名称ですが
「唐破風軒搦入母屋造り 二重屋根御殿屋台」
となっています。
制作元である浜松市名塚町(有)小池工務店さんHPでは
「軒搦二重屋根唐破風入母屋造屋台」
(のきがらみにじゅうやねからはふいりもやづくりやたい)

と紹介されています。
(有)小池工務店さんにお聞きしたところ
特に正式名称を厳密には決めていないとのことです。
(2013/07/07現在)

ところで軒搦(のきがらみ)とはどういうことなのでしょうか?
(有)小池工務店さんによると
↓赤枠の部分ということだそうです。

(中屋・下屋共通なので中屋の写真で説明させていただきます)
赤枠を部分拡大して赤の点線で示してみました

《軒搦(のきがらみ)とは》
小池流屋台で唐破風と入母屋の軒との関係を指す小池流固有の名称ということです。一層大唐破風屋台の唐破風の形をそのまま入母屋に組み込んだと解釈できる造りで、裏甲より突出する破風板による凹凸で入母屋の軒に絡んでいることを指します。軒搦の名称は遅くとも昭和末期には用いられていたことが小池さん側の資料から確認されており、屋台の造りとしては昭和25年「鍛冶町」さんから現在に至るまで小池製唐破風入母屋造りの屋台は一貫して軒搦となっています。
大工さんによる意匠の違いを見分けるのもまつり見物の楽しみかもしれません。

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