□福助連屋台の調査 ホーム

福田の福助連屋台ととてもよく似た屋台が浜名郡雄踏町にあるという話を聞き、福田祭り屋台愛好会で調査をさせていただく機会を得ることができました。
福田10の3番組「福助連」屋台と雄踏町宇布見「中村屋台」の2台について写真撮影と寸法計測などを行いましたので、主なところで比較してみたいと思います。

【 屋台正面 】
「福助連」屋台 「中村屋台」
福助連屋台(左) 中村屋台(右)
両屋台とも間口は5尺4寸であるが、奥行きは中村屋台が福助連屋台に比べて柱間の垂木数が2本ずつ多く、都合9寸長い。
また福田の古老の話によると、福助連屋台は昔は駒寄せがなかったという。

【 唐破風意匠 】
「福助連」屋台
福助連屋台


「中村屋台」
中村屋台
両屋台とも箕甲がなく破風幅は9尺である。唐破風意匠は中村屋台が福助連に比べて2寸ほど浅く、茨鰭(いばらびれ)の間隔が広い。

【 唐破風の眉欠き意匠 】
「福助連」屋台 「中村屋台」
福助連屋台(左) 中村屋台(右)
唐破風の眉欠き意匠は中村屋台が一重で簡素である。

【 鬼板 】
「福助連」屋台 「中村屋台」
福助連屋台(左) 中村屋台(右)
福助連には竜洋町掛塚貴船神社の紋と同じ「逆巴紋」が付いている。

【 懸魚彫刻 】
「福助連」屋台 「中村屋台」
福助連屋台(左) 中村屋台(右)
両屋台前後ともに火焔のある飛龍である。

【 三ツ斗組 】
「福助連」屋台 「中村屋台」
福助連屋台(左) 中村屋台(右)
中村屋台の三ツ斗組は福助連に比べて全体的に成(せい=高さ)が低く、構成も一部簡略化されている。軒の垂木構成は福助連が簡素な一軒型であり、中村屋台は一般的に多く見られる二軒型である。

【 虹梁の下面 】
「福助連」屋台 「中村屋台」
福助連屋台(左) 中村屋台(右)
両屋台とも虹梁下面に溝が2本設けられており、鴨居の形式をしている。また中村屋台は下の肘掛け上面にも溝があり、敷居になっているのが確認できた。
福助連屋台にも敷居があったが、過去の改修で取り払ってしまったとのことである。古い屋台ではこのように障子をはめていたと思われる。

【 脇障子(縁止め) 】
「福助連」屋台 「福助連」屋台
福助連屋台


「中村屋台」 「中村屋台」
中村屋台
両屋台とも脇障子の意匠は酷似している。中村屋台は幅で2寸、丈で3寸ほど小振りである。

【 高欄擬宝珠 】
「福助連」屋台 「中村屋台」
福助連屋台(左)と中村屋台(右)
両屋台とも擬宝珠は木製で親柱と一体になっており、意匠もよく似ている。中村屋台は脇障子が小振りの分、擬宝珠も細くなっている。

・・・ 計測立会者(敬称略) ・・・

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